ヤブニンジン(藪人参)

Osmorhiza aristata


ヤブニンジン

  • 科名・属名 : セリ科 ヤブニンジン属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの多年草。
     葉は2回3出羽状複葉で、葉身の輪郭は5角形で小葉は卵形。質は薄くて柔らかく、裏面は白色を帯び、縁には鋸歯がある。葉柄は7〜30cm。
     花は枝先から長い花柄のある複散形花序を出し、花弁は白色の少数の花をつける。花は両性花と雄花がある。
     果実は細長く、長さ約2cm、下部は尾状に細まる。隆条には上を向く1列の刺毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、アムール、ウスリー、シベリア、コーカサス)
     山野の藪や日陰

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     全体 1990年5月20日  北海道江別市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 1993年5月15日  新潟県北蒲原郡
     中下・花 2017年5月3日  東京都八王子市
     左下・果実 2015年5月22日  東京都高尾山
     右下・葉 2017年5月3日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     葉が人参の葉に似て、藪などの日陰に生えることから和名がつけられている。
     春先、林下で見かけるが、写真のように小さな地味な花のため、積極的にカメラを向けることはあまりない。
     セリ科の花はこのような花が多く、見かけているにもかかわらず、未撮影の花が数多くあり、これからの宿題だ。

  • 葉

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花序

花

果実