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- 科名・属名 : シクンシ科 モモタマナ属
- 特徴 :
高さ10〜25mの半落葉性高木。
葉は枝先に集まって互生し、葉身は倒卵形、長さ20〜25cm。円頭で基部はやや耳状、全縁。質は革質で葉柄と主脈に毛がある。落葉前には紅葉する。葉柄は太くて短く、溝があり、先端しばしば蜜腺がある。
花は葉腋に長さ6〜8cmの穂状花序となり、白色で径約5mmの花を多数つける。花序には、雄花が花序の上部に、雌花または両性花が下部につく。雄しべは10個、長さ約4mm、まっすぐ伸びて先に球形で黄色の葯をつける。萼は鐘形、内部に星状毛が密に生え、5個の萼裂片は早落性。
果実(核果)は扁楕円形で、長さ3〜6cm、帯緑色または帯赤色、2個が対になってつくことが多い。果皮は繊維質で内果皮は硬く、海水に浮かんで漂流する。
- 分布・生育地 :
沖縄、小笠原 (国外:中国(南部)、台湾、旧世界の熱帯域に広く分布) 海岸
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年5月27日 沖縄県西表島 中上・全体2 2010年7月12日 沖縄県那覇市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2022年7月8日 沖縄県国頭郡 中下・花 2019年5月9日 沖縄県西表島 左下・果実 2014年9月4日 同 上 右上・葉 2010年7月12日 沖縄県那覇市
- 撮影記 :
かなりの大木となり葉も大きいことから、街路樹や日陰を作る樹としてよく植えられている。
大木の割には花は写真のように目立たないもので、咲いていても気がつかないことも多い。
楕円形をした比較的大きな果実が何個か葉腋に着いている頃は比較的目に付きやすい。
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