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- 科名・属名 : シナノキ科 シナノキ属
注.APG分類では、アオイ科(MALVACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
高さ8〜10(〜20)mの落葉高木。
樹皮は緑褐灰色、老木になると鱗状に剥げ落ちる。若枝には粗い毛がある。
葉は互生、葉身は卵形〜卵状長楕円形、長さ3〜8cm、幅2〜4cm。先は尾状に尖り、基部は歪んだ切形〜浅心形、縁には尖った鋸歯がある。表面は無毛で、裏面は脈上に疎らに短毛があり、側脈の脈腋には軟毛の毛叢がある。葉柄は長さ5〜12mm、粗い短毛がある。
花は葉腋から長さ4〜5cmの花序を伸ばし、集散花序に十数個の花をつける。苞は狭長楕円形で先は円く、下部は次第に細くなって柄は無く、花時に3〜5cm、果時で6〜7cmになり、両面の脈上に短毛があるが他は無毛。花弁は5個、披針形で先は鈍く、淡黄色で、長さ約5mm。仮雄しべは5個あり、花弁の内側につき、花弁状で花弁よりやや短い。雄しべは長さ約2mmと花弁より短い。子房は2室。花柱は細く、先は浅く5裂する。萼片は5個、狭卵形で先は鈍く、内側に長毛があり、外側に短い星状毛が密生する。
果実(堅果)は球形、径約4mm、灰白色の短い軟毛が密生し、裂開しない。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島、中国地方)〜九州 (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年7月16日 山口県周南市 中1・全体2、以下全て 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
苞の形をヘラ(箆)に見立てて和名が付けられているが、この苞が果時には花序ともに枝を離れ、翼となって種子を散布するという面白い花で、ぜひ見てみたいものだと思っていた。
山口の花仲間からこの花が咲いているとの連絡をもらい、さっそく日帰りで山口に向かった。
高さ10m位の高木になるが、自生地は川岸の崖につけられた道路際、下から伸びた枝に咲く花が手の届く位置にあり、じっくり撮影できた。
花も見応えがあったが、花序の基部につく苞(=ヘラ)は確かに大きくて目立ち、和名をつける基になったのが理解できた。



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