karasu

カラスノゴマ（烏の胡麻）

Corchoropsis tomentosa

カラスノゴマ

科名・属名　：　シナノキ科　カラスノゴマ属
　注.ＡＰＧ分類ではアオイ科(MALVACEAE)

特徴　：
　草丈３０～６０ｃｍの１年草。
　茎は円く、葉、萼、蒴果に星状毛が多い。
　葉は互生し、卵形で長さ２～７ｃｍ、幅２～４ｃｍ。縁には鈍い鋸歯がある。
　花は葉腋に１個ずつつき、花弁は５個で黄色、直径約１．５～１．８ｃｍ。萼片は線状披針形で反り返る。雄しべは１０～１５個、その間に雄しべより長い仮雄しべが５個ある。
　蒴果は細長い円柱形で、長さ２．５～３．５ｃｍ、幅約３ｍｍで、すこし湾曲し星状毛がある。

分布・生育地　：
　本州～九州　（国外：朝鮮、中国）
　道端、畑

花期　：　　８～９月

撮影月日・場所　：
　上・全体　2003年9月28日　　高知県幡多郡
　（上は拡大写真あり、写真をクリック）
　中上・花　2007年10月8日　　東京都日野市
　中下・花　2014年9月14日　　大分県国東市
　左下・果実　2015年10月14日　　　　同　　上
　右上･葉(表)　2014年9月14日　　　　同　　上
　右下・葉(裏)　2019年9月28日　　神奈川県相模原市

撮影記　：
　和名の由来は種子がゴマに似ていて、全体がカラスのように大きい（？）ことから付けられているとのことである。
　名前の面白さからすぐに覚える花であるが、見た目からは名前のイメージは湧いてこない。
　初めは、高知県の深山の沢沿いや山道脇で見かけ、珍しいかと思っていたが、最近、高尾山の車通りの激しい道路脇でも見つけた。
　どこにでもあるわけではないが、思いがけない場所で見かけることが多い花である。

　秋、近くの多摩川支流を歩いていてこの花の果実（蒴果）に出会った。
　シナノキ科という名前からは果実のイメージが沸かなかったが、変わった果実だった。

葉(表)

葉(裏)

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花と蒴果