|
- 科名・属名 : スベリヒユ科 マツバボタン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの1年草。帰化。
茎や葉は多肉質で、赤褐色を帯びてよく分枝し、地面に広がる。
葉は茎の中・下部では互生、上部では輪生し、線状披針形で長さ5〜12mm、幅1.5〜3mm。鋭頭で扁平、基部に縮れた白毛が束生し、透かすと内面に濃い網目がわずかに見える。
花は枝先に2〜3個つき、花のつく葉の基部に毛束が密につく。花弁は紅紫色で5個、径8〜10mm。
果実(刮ハ)は楕円形、熟すると横に裂け、蓋を開けるように種子を散らす。種子は黒色、径0.5mm。
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産)(本州〜沖縄に帰化) (国外:東南アジアんどに広く帰化) 道端、敷石の隙間、畑など
- 花期 : 7〜9月(沖縄では春から)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年4月24日 沖縄県与那国島 中上・全体2 2019年5月11日 沖縄県西表島 中中・全体3 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2005年4月24日 沖縄県与那国島 左下・花2 2019年5月11日 沖縄県西表島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
本土でも逸出した花が道端で咲いているのを見かける。図鑑でも園芸種の逸出とされている。
しかし、与那国島で見た花は、海岸の隆起珊瑚礁の岩場にしがみつくように咲いていた。周りの状況から考えて、とても帰化とは思えなかった。
図鑑では暖地にはかなり古い時代から帰化していたと記されているので、長い時間をかけ自生状態に近くなったのかもしれない。
いずれにせよ、石灰岩のわずかな隙間に根を下ろし、厳しい環境に耐えて咲いている花をみると、庭でぬくぬくと育った花とは違う力強さを感じた。
同じ科の仲間の花
|