|
- 科名・属名 : スベリヒユ科 スベリヒユ属
注.APG分類では、学名(P. okinawensis var. okinawensis var. okinawensis)
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
茎は太い根からやや束生し、疎らに分枝し、やや赤茶色を帯びる。
葉は互生、葉身は狭楕円形〜長楕円状楕円形、長さ3〜5mm。鈍頭で多肉質、緑色で赤茶色を帯びる。葉柄は短く、葉腋は無毛。
花は茎頂に1個つき、径約1cm、無柄。花弁は5個、オレンジ色を帯びた濃黄色、倒卵形で先はやや凹む。萼片は2個、倒卵形で、長さ3〜4mm。雄しべは20〜35個。花柱は短く5裂する。
果実(蓋果)は球形で長さ約1.7mm。種子は円形で黒色、縁がざらつく。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:日本固有) 海岸近くの岩場
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年9月5日 沖縄県国頭郡 中・全体2 2005年9月24日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2013年9月5日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
隆起珊瑚礁の岩場、海の荒れた日には潮を被りそうな岩間にしがみつくように黄色の花が開き始めていた。
この花、晴れていないと開かない性質があり、午前中に訪れた。
ところが、天気はピーカンで日照は十分のはずなのによく開いていない。花期が遅いのかなと思いつつ、よく咲いている株はないかと探す。
しばらくすると急に開花している株が増えだし、カメラを取り行ってから戻ると、最初に見つけた株もきれいに開いている。どうやら天気が良くても一定時間陽を浴びないと開花しないようだ。時計を見ると12時近かった。
図鑑などの記述でわかったつもりでいても、現場では新しい事実が見つかる。現地で自生を見ることの重要さを痛感した。
同じ科の仲間の花
|