オニバス(鬼蓮)

Euryale ferox


オニバス

  • 科名・属名
  • : スイレン科 オニバス属

  • 特徴

  •  水中に生える1年草。
     水上葉は水面に浮かび、直径2m近くなる。葉にはシワがあり、裏面は紫色で網目状に葉脈が隆起し、両面の脈上に刺がある。
     花は長い花柄の先に1個つき、直径約4cm、花弁は紫色で多数ある。
     花は昼開き、夜閉じる。  萼片は緑色で刺が多く、内側は紫色。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州 池や沼

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1995年8月27日 新潟県瓢湖
     アップ 2004年8月29日 新潟県福島潟

  • 撮影記

  •  昔はもっと多くの池や沼に生育していたようであるが、埋め立てや水の汚れで極端に減少し、点々と残されている多くの場所で保護活動がおこなわれている。
     それでも、分布の北限といわれる新潟県では、割合に大きな群落が何ヶ所か残っている。
     夏の終わりにそんな生育地の一つ、瓢湖を尋ねてみた。
     白鳥の飛来で有名な湖であるが、大きな池といった感じで、その一角にこの花がとても1年草とは思えない2mにもなる葉を浮かべていた。
     その葉の隙間や、中には葉を突き抜けて花芽が伸び、紫と白の花弁の美しい花を見せていた。

    同じ科の仲間の花
花アップ