アマミスミレ(奄美菫)

Viola amamiana


アマミスミレ

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈3〜5cmの多年草。
     葉は楕円状卵形〜卵形で、長さ幅とも1cm前後と小さい。表面は緑色で葉脈が盛り上がり、鋸歯は2〜4個。基部は鈍形〜切形。
     花は直径1cm前後で、葉や植物体の大きさに比べると大きい。花冠は白色で唇弁が小さく、紅紫色の筋がある。側花弁は無毛。萼片に毛がある。

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島)、沖縄(本島)
     山地の沢沿いの湿った岩上

  • 花期
  • : 5月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年5月2日 鹿児島県奄美大島
     拡大写真あり(写真をクリック)
     アップ 同上

  • 撮影記

  •  今にも雨の降り出しそうな原生林内の林道は、レンタカーで走るのにはかなり厳しい道だった。途中で車はあきらめ、片道7kmも林道歩きをする羽目になった。
     さらに川を遡行すると、所々にアマミノクロウサギの溜め糞が見られ、ハブの存在が色濃く感じられた。その上滑り易い岩上とあって慎重に歩を進めた。
     やっとたどり着いた自生地は、そんな苦労を忘れさせてくれるかのように1花だけであったが、可愛い花を咲かせていた。
     奄美大島と沖縄本島の沢沿いの岩上にわずかに見られるものの、日当たりなどわずかな環境条件の違いにより花を咲かせない場合も多いようだ。

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花アップ