|
- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
注.APG分類では、学名(V. eizanensis var. eizanensis)
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
無茎種。地下茎は短い。
葉は互生、複葉で長さ幅とも5〜9cm、3全裂し裂片は長さ(1〜)2〜6(〜9)cm、さらに中裂するが、ヒゴスミレのように5角形にならない。葉柄は長さ(1〜)3〜7cm。花後葉は大きくなり、長さ10〜15cm、葉柄も長さ20cmになる。
花は径2〜2.5cm、花弁は淡紅紫色で紅色の筋が入るのが普通であるが、紅色や白色に近いものもあり、縁は波打っていることが多い。側弁の基部は有毛。距は太く、短い。花柱は突頭形(カマキリの頭形)、上部は左右に膨らまず、柱頭は短く突き出る。萼片は披針形、付属体には鋸歯がある。
この白花を、
●シロバナエゾスミレ(f. candida)(右下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山地の林下、林縁、斜面などやや湿った所
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2001年4月8日 東京都高尾山 中1・全体2 1999年3月21日 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花1 2008年5月4日 群馬県藤岡市 中3・花2 2007年4月1日 同 上 中4・距 2024年4月16日 東京都八王子市 左下・花柱 同 上 右上・葉 1996年4月29日 栃木県日光市 左下・シロバナエゾ 2006年4月29日 長野県諏訪郡 (右下は詳細写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
葉が裂けたスミレは何種類かあるが、本種を一番よく見かける。
しかも、スミレ類の多くが日当たりのいい場所にあるのに対し、本種は植林下などの日陰でも少し陽が入るところなら花を見かける。
花期は少し早めで、高尾山などでは3月にはもう満開になっている年も多い。
花は大きく、径2〜2.5cmと書かれているが、中にはもっと大きい花もあり、中下の写真のようには径3.5cmもある花もあった。
同じ科の仲間の花
|