ゲンジスミレ(源氏菫)

Viola variegata var. nipponica


ゲンジスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜10cmの多年草。
     葉は円形〜広卵形で長さ幅とも1〜4cm。基部は心形で、表面は濁った暗緑色。裏面は暗紫色〜紅紫色を帯びることが多い。
     花は直径1.5〜2cm、淡紅紫色〜白色で紫条があり、外面はやや濃色である。側弁は有毛。

  • 分布・生育地

  •  本州、四国(愛媛県)  山地の林下、林縁

  • 花期
  • : 4月中旬〜5月中旬

  • 撮影月日・場所

  •  2011年4月30日 長野県諏訪市
     中 1986年4月29日 山梨県三ツ峠
     下左・花 2011年4月30日 長野県諏訪市
     下右・葉裏   同 上

  • 撮影記

  •  本州(青森、岩手、関東〜中部地方、岡山)と四国(愛媛)に隔離分布し、比較的少ない種類であるが、本州中部では割合に見かけることが多い。
     葉の裏側が紫色を帯び、その色を⇒紫式部⇒源氏物語という連想で和名が付けられているというが、飛躍のしすぎだ。
     20年近く前、山梨県三ツ峠に登ったとき伐採した斜面があり、各種のスミレが足の踏み場もないほど咲いていて感動した。
     花数は多くても数個の株しか見ていなかったが、2011年、長野県で十数個つけた株(上の写真)に出会い、こんな花もあるのかとびっくりした。

    葉裏

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ゲンジスミレ2

花