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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈5〜10(〜40)cmの多年草。
有茎種。地下茎は太くて長く、垂直に伸び、肥厚して木化する。
茎は数本が叢生し、大きな株を作ることが多い。
根出葉は扁円心形〜心形、長さ幅とも1.5〜4cm。先は鋭頭か鋭く尖り、基部は心形、縁には波状の鋸歯があり、表側に巻いている。質は厚くて光沢があり、表面は濃緑色、裏面は淡緑色、両面とも無毛。葉柄は長さ3〜5cm。托葉は狭卵形、羽状浅裂する。
花は濃青紫色〜淡紫色で、径2〜2.5cmと大きい。花弁は円くふくよかで、重なり合うため華やかで、長さ13〜14mm、側弁の基部基部は無毛。距は太くて短く、白色で、長さ約5mm。花柱は筒形、柱頭は下向きに突き出し、突起毛はない。萼片は広披針形、先端は鋭尖頭。
別名 セナミスミレ
- 分布・生育地 :
北海道(日本海側は石狩地方以南、太平洋側は日高地方)、本州(日本海側は鳥取県以北、太平洋側は青森県) (国外:日本固有) 海岸の砂浜、砂丘、海岸近くのクロマツ林下、林縁
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2002年4月14日 石川県 中上・全体2 2001年4月22日 同 上 中下・全体3(群落) 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1991年5月6日 北海道石狩市 右下・葉 2002年4月14日 石川県
- 撮影記 :
かっては日本海側の海岸の砂浜が青紫色に見えるほどの群落があったらしいが、開発などにより現在ではそういう群生地は稀である。
群落の写真はわずかに残った石川県の群生地であるが、年々規模が縮小しているし、夏の暑さや冬の季節風などにより、群落の消長もあるようだ。
しかし、生長して大株になると20〜30もの花をつけていて、それは見事であった。
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