jinyo

ジンヨウキスミレ（腎葉黄菫）

Viola alliariifolia

ジンヨウキスミレ１

科名・属名　：　スミレ科　スミレ属

特徴　：
　草丈８～２０ｃｍの多年草。
　有茎種。地下茎は細く、匍匐する。
　根出葉はないか１個、茎葉は３個あり、うち最下の１個が離れて付く。葉身は、幅が広い腎形、長さ２．５～３ｃｍ、幅３～５ｃｍ。先は円いかややへこみ、基部は心形、鋸歯はやや不規則で粗い欠刻状。質は薄くて柔らかく、鮮緑色で光沢がない。上部の茎葉は広卵形、先はやや尖り、基部は円形。托葉は離生し、卵形～長卵形、やや鈍頭で全縁、縁に細かい突起毛がある。
　葉質は薄く軟らかで、明緑色で縁には毛が密生する。
　花は１～２個つき、黄色で、径約１．５ｃｍ。側弁は下向きに開き、有毛または無毛、唇弁は網目状の紫条が目立つ。距は長さ約１ｍｍ。花柱は撞木形、上部が小さく２裂し、裂片は水平に伸び、突起毛はない。萼片は楕円形で鈍頭、緩やかに半曲し、付属体はほとんどない。

分布・生育地　：
　北海道（中央高地、札幌・無意根山）　（国外：日本固有）
　亜高山～高山帯の草地、低木下の湿った場所

花期　：　７～８月

撮影月日・場所　：
　上・全体１　1981年7月21日　　北海道大雪山
　中・全体２　1979年7月19日　　　　同　　上
　(上、中は拡大写真あり、写真をクリック）
　左下・花、右下・葉　　　　同　　上

撮影記　：
　北海道一の名山である大雪山も北アルプスなどに比べるとはるかに登山客は少ない。
　熊の恐怖を感じつつ足を進めると、雪田脇の草地や低木下で一風変わった葉をした黄色いスミレが出迎えてくれる。
　産地は限られている花であるが、大雪山では良く見かける。

葉""

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