コミヤマスミレ(小深山菫)

Viola maximowicziana


コミヤマスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈4〜8cmの多年草。
     葉は卵形〜楕円状卵形で長さ2〜4cm。表面は緑色〜紫色を帯びるものまで変化は多く、雲紋が入るものもある。表面にはやや長い白毛が生える。
     花は直径1〜1.5cm、花弁は細く白色で反り返る。唇弁には紫条が入る。側花弁の基部は有毛。萼片も有毛である。

  • 分布・生育地

  •  本州(福島県以南)〜九州
     日陰の湿った林下

  • 花期
  • : 4月下旬〜5月下旬

  • 撮影月日・場所

  •  1995年5月14日  東京都高尾山
     中上 2014年5月7日  兵庫県姫路市
     中下 2008年5月3日  長崎県対馬
     下左・花 2014年5月7日  兵庫県姫路市
     下右上・葉1    同  上
     下右・葉2 2014年4月22日  徳島県海部郡

  • 撮影記

  •  東京都の高尾山はスミレの種類が多い山で知られているが、さすがに5月になるとスミレは少なくなる。そんな頃咲き出すのがこのスミレである。
     しかも、陽当たりのいい場所でなく、水の染み出るような日陰の林下など、ちょっとスミレの咲くイメージとは程遠い場所に多い。
     関東辺りでは葉の表面はくすんだ感じで雲紋の入らないものが普通であるが、西日本では中の写真や左下の写真のように葉にきれいな雲紋の入る株も多い。
     こういうきれいな雲紋の入った葉を見ると、栽培する人の気持ちも何となく判る気がする。

    葉1

    葉2

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コミヤマスミレ2

コミヤマスミレ3

花