コスミレ(小菫)

Viola japonica


コスミレ

  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     葉はやや数が多く、少し丸みのある卵形〜長三角形で長さ1.5〜5cm。先は尖り、基部は浅い心形、低い鋸歯がある。葉柄は長さ2〜8cm。
     葉はやや薄く、表面は白く濁った暗緑色か緑色で、夏の葉は著しく大きくなる。
     花は直径1.5〜2cm、淡青紫色〜紫色に近いものまである。側弁は普通無毛であるが、時に有毛もある。
     側弁に毛のある品種を
     ヒゲコスミレ(f. barbata)(中下の写真)というが、この株は色も淡い。
     また、白い花を咲かせるものもあり、
     シロバナツクシコスミレ(f. albida)(左下の写真)といい、西日本に多い。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南西部)〜九州 (国外:日本固有)
     低地の路傍から1000m程度の山地

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     2000年4月12日  東京都高尾山
     中上・紅紫色花 1987年4月18日  滋賀県伊吹山
     中下・ヒゲ 2000年4月12日  東京都高尾山
     下左・シロバナツクシ 2008年4月6日  長崎県対馬
     (上、中下、下左は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2015年4月21日  群馬県藤岡市

  • 撮影記 :
     名前は小スミレであるが、実際にはかなり大きくなる個体が多く、名は体を表わしていない。
     低地からやや標高のある山地まで分布は広く、葉形や花色に変化が大きい。
     上の写真の淡青紫色や紅紫色の花が一番多いように思われるが、中下の写真のように淡紅紫色の花もあるし、山地に生えるもの(左下の写真)は感じがかなり異なる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
淡紅紫色花

ヒゲコスミレ

シロバナツクシコスミレ