ナガバノタチツボスミレ(長葉立坪菫)

Viola ovato-oblonga


ナガバノタチツボスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     根生葉は心形で長さ1.5〜4cm。茎葉は長卵形〜披針形で長さ3〜8cm。毛はなく裏面は紫色を帯びるものが多い。
     花は直径1.5〜2cm、淡紫色が普通であるが濃紫色のものもある。側弁は無毛。
     葉の表面の脈に沿って赤色の斑が入るものがあり、
     マダラナガバノタチツボスミレ(f. variegata)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡県以西)〜九州  丘陵地や山地

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月4日 長崎県平戸市
     中 1987年3月21日 兵庫県六甲山
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下左、マダラ 2012年4月13日 徳島県勝浦郡
     左下は詳細写真あり(写真をクリック)
     2005年5月27日 広島県帝釈峡

  • 撮影記

  •  ナガバ(長葉)の名はあるものの、根元から出る葉(根出葉)は円形で、茎に付く葉(茎葉)の細長さと比較すると別の種の葉のようである。
     西日本を中心に分布するスミレで、六甲山に登る途中、初めて見た花が中の写真の株で、円い葉と細長い葉があり、ナガバと同定していいのか迷った。
     葉は花が終わると右下の写真のように長く伸び、やっとナガバ(長葉)の名前の通りになる。
     タチツボスミレの葉の脈に赤色の斑の入るものをアカフタチツボスミレと言うが、本種で赤斑の入るものはマダラナガバノタチツボスミレという。



    同じ科の仲間の花
ナガバノタチツボスミレ2


マダラナガバノタチツボスミレ