ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)

Viola obtusa


ニオイタチツボスミレ

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     花期の根生葉および茎葉は卵形〜心形で、長さ幅とも1〜3cm。先は丸く、基部は心形。
     花後の茎葉は大きく伸びて細長くなる。
     花は直径1.5〜2cm、濃紫色〜紫紅色で花弁は丸みがあり、花柄には毛がある。
     花の中心部の白色はタチツボスミレよりはっきりしている。
     和名の由来は花に香りがあることから付けられている。
     まれに白い花のものがあり、
     ●シロバナニオイタチツボスミレ(f. chibae)という。

  • 分布・生育地

  •  北海道(南部)〜九州(屋久島まで)
     丘陵や山地の日当たりのいい草地、林縁

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  1980年4月29日 千葉県養老渓谷
     アップ 1987年4月18日 滋賀県伊吹山
     下・左右 2009年4月29日 宮城県宮城郡

  • 撮影記

  •  タチツボスミレに似ているが、色はより濃く鮮やかで、花弁も丸くふっくらした感じで華やかである。
     分布は広いもののタチツボスミレより少なく、野原でこの花を見つけると何だか嬉しくなる。
     花に芳香があるのでこの和名が付けられているものの、びっくりするほどの強い香りでもないと思う。皆さんはどうだろうか。

    花茎

    同じ科の仲間の花
花アップ

シロバナニオイタチツボスミレ