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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈15〜25cmの多年草。
有形種で花時でも地上茎が目立つ。大型のスミレで、地下茎は横走し、肥厚して木化する。
葉は互生、葉身は円心形、長さ3〜5cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、基部は心形、縁は波打ち細かい波状の鋸歯がある。質は柔らかく、両面とも鮮緑色、表面の葉脈がへこんでいるので表面がでこぼこしているように見え、両面無毛。托葉は披針形、羽状に浅裂する。花時の茎葉は長さ6cmと大きくなる。
花はほとんどの花が地上茎の途中から出る花柄につき、直径1.5〜2.5cmと大きい。花弁は淡紫色〜淡赤紫色、長さ1.5〜1.8cm、側弁の基部は無毛。花柱は筒形、上部は先端に向かって次第に太くなり、柱頭は下向きに突き出し、突起毛はない。距は太く、長さ6〜8mm、白色でわずかに内曲する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮(鬱陵島) 山地の林下、林縁
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2002年6月2日 福島県駒止湿原 中・全体2 2019年5月3日 新潟県魚沼市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
北海道〜九州に分布するとはいっても、多いのは北海道から本州の日本海側で、多雪地に見られる。
花時にすでに地上茎が立ち上がり、そこから花柄を出して花をつけるので、よけいに大株に見える。
日本海側や北海道では一番良く見かけるスミレかもしれない。
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