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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は心形で長さ、幅とも3cm前後。暗緑色、肉厚で光沢があり、脈はへこみ縁には粗い鋸歯がある。
花は直径1.3〜1.6cm、花弁は白く中心部が淡黄色〜黄色をしており、特徴的である。側弁には短毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道(知床半島) 高山の砂礫地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
1992年7月11日 北海道知床半島 上は拡大写真あり(写真をクリック) 下 同 上
- 撮影記 :
白い地で中心部が黄色という日本のスミレの中でも特徴的色合いを持ち、しかも知床半島の高山地帯にしか生えないという貴重さ故憧れのスミレだった。
ある年やっと出かける機会があったが、この花の咲く日帰りという強行登山となった。
あいにくその日はヤマセが吹き、山はガスで登るにつれて全身びっしょり、7月というのに寒さで歯の根が合わない。
それより、もっと背筋が寒くなったのは、登山道と平行に付いた踏み分け跡、あんな急な所はとても人間では付けられない。羆の存在が急に身近に感じられた。
案の定、ガスで5m先も見えない頂上の砂礫地でこの花を撮影していると、すぐ近くから羆に吼えられた。「人がいるぞ。人がいるぞ」と大声を出しながら撮影したが、麓に下りるまで緊張が解けることはなかった。
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