シロコスミレ(白小菫)Viola lactiflora |
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草丈8〜10cmの多年草。逸出帰化? 花時の葉は、長三角状披針形で、長さ3〜8cm、幅2〜4cm。基部は浅い心形か切形。 花後、基部の両側が広がった長三角形になり、大きいものは長さ13cm、幅7cmになる。 花は径1.5〜2cm、白色で唇弁だけに少数の淡紫条がある。側弁は有毛で、上弁は反り返る傾向がある。 九州(対馬、帰化?) 林縁、道端 2008年4月6日 長崎県対馬 中、下・花 同 上 「先週は全く見えなかったから、無理かもしれない」とKさんの一言。春の花を目的に訪れた対馬、今年は冬の寒さで花は遅れ気味とのこと、最大の目的がこのスミレだっただけに、地元のKさんの言葉はずっしりと響く。 それでも、駄目もとで地元のNさん一家やIさん、植物写真家のIさんと現地に赴く。車を止めしばらく歩いた草むら、Kさんの「この辺・・」との言葉の終わらぬうちに白いスミレが目に入った。 咲いている、しかも状態もバッチリ、来た甲斐があった。初めて見る白いスミレは、思ったよりふくよかな感じの花弁だった。近くを探すと、数株花をつけていた。 ただ、現地は人家こそないものの、全く人の臭いが感じられない場所ではない。朝鮮半島南部には自生しているが、対馬の自生地は自生か逸出か判断の分かれる場所だ。スミレに詳しい写真家のIさんも、どちらとも断定はしなかった。 同じ科の仲間の花 |
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