ヤツガタケキスミレ(八ヶ岳黄菫)

Viola crassa subsp. yatsugatakeana


ヤツガタケキスミレ


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     有茎種。地下茎は短く、匍匐する。
     根出葉は花時にも枯れず、葉身は卵形で、長さ2〜4cm。表面に光沢がなくて厚く、表面は無毛、裏面は脈上に短毛がある。托葉に鋸歯がある。
     花は黄色で径1.5〜2cm。花茎の下に苞葉がつく。花柱の上部はY字形になり。突起毛がない。

  • 分布・生育地 :
     本州(八ヶ岳) (国外:日本固有)
     高山の砂礫地

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年7月24日  長野県八ヶ岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     7月下旬、まだ未撮影になっているヒナリンドウの撮影に、三十数年振りに八ヶ岳の稜線を目指した。
     前日までの曇天降雨とはうって変わり、青空が眩しすぎるくらいの天気で、思いのほか短時間で稜線に出た。
     早速お目当ての花を探すが、昨年の目撃情報の場所には全く見当たらない。
     がっかりして歩き出すと、黄色いスミレが1輪花をつけているのが目に付いた。葉の様子から目的のスミレである。花期は過ぎているし見られないだろうと思っていた花で、よく見ると終わった株がそこかしこに見えた。
     たった1輪ではあるが、山頂までの苦労に対する山の神様のプレゼントだと思い、ありがたく撮影させてもらった。

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花

葉