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- 科名・属名 : タデ科 ギシギシ属
- 特徴 :
草丈30〜130cmの多年草。帰化。
茎は直立し、赤みを帯び、全体無毛。
根出葉は花時には枯れる。茎葉は長楕円形〜披針形で時に中部で括れ、長さ4〜20cm、幅2〜7cm。先は鈍頭、基部は切形〜浅心形、縁は浅く波打つ。葉柄は長い。上部の茎葉は次第に小さくなって苞葉に移行する。
花は茎の上部と枝の各節にやや間隔をおいて輪生し、まばらな総状花序となり、葉状の苞が目立つ。
花後3個の内花被片は三角状舌形、長さ2〜3mm、幅1.3〜1.8mm、縁の翼状の部分はごく狭く、中脈上のこぶ状突起は大きく、赤褐色。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産)(日本全土に帰化) (国外:北半球やオーストラリアに広く帰化) 都市部を中心に、道端、荒地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年6月6日 東京都日野市 中・全体2 2009年6月7日 神奈川県横須賀市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果時萼片 2009年6月6日 東京都日野市 右下・葉 2020年5月31日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
ギシギシの仲間は帰化種が多いうえ、果時の様子を確認しないと違いが見えてこない。この仲間を整理していてそのことが十分でなかったことに気づいた。
パッとしない仲間であるが、見かけるたびにそう果をチェックしていくと、花後翼状に大きくなる内花被片の縁が全縁であったり、突起があったりで面白い。
この花は中央のこぶ状の突起が大きく、翼の部分が小さいという特徴がある。それよりも、花が密集してつかずまばらに分かれた枝につくので、見ただけでこの花とわかる。
この花に注意していたら、市街地の街路樹の周りにもちょくちょく見られ、特に海岸に近い道端にはかなり多いことがわかった。
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