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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
匍匐する多年草。逸出帰化。
茎は匍匐し、分枝して広がり、赤褐色の粗毛を密生する。
葉は互生し、楕円形〜卵円形で、長さ1〜3.5cm、幅0.6〜2cm。両面に赤褐色の毛があり、中央部に逆V字の暗紋がある。
托葉鞘は筒形、縁毛がある。
花は茎頂に頭状に1〜3個つき、径0.6〜0.8mm、花被は淡紅色〜白色で、長さ約2mm、5深裂する。
果実(痩果)は3稜形、褐色でやや光沢がある。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(中国南部〜ヒマラヤ原産) (国外:世界の熱帯〜温帯域に広く帰化) 民家周辺の石垣やコンクリートの隙間
- 花期 : ほぼ1年中
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年10月26日 東京都日野市 中・全体2 2016年10月31日 神奈川県川崎市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2008年10月26日 東京都日野市 右下・葉 2017年10月18日 東京都八王子市
- 撮影記 :
丈夫なせいか、よく庭の石垣などに植えられているのを目にする。
しかし、庭に植わっている限り、私の撮影信条に合わないのでカメラを向けることはなかった。
多摩川周辺の秋の花をと出かけたある日、用水路の石積みにこの花が咲いているのを見かけた。民家からは離れていて、どうやら逸出したものらしい。「これならば逸出帰化として許せるかな」と初めて撮影した。
花に罪はないのだが、植物園や庭の植栽されている花は、勉強には使うものの、やはり「野の花」として位置づけられない。
今住んでいる川崎市でも、中の写真のように水路の石垣に十数メートルにわたりこの花がカーテン状に広がり、その中に他の逸出の花も生え、まるで都会のお花畑のようだった。
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