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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの1年草。
茎の下部は地を這い、上部は直立して分枝し、普通赤みを帯びる。
葉は互生し、披針形〜長楕円状披針形、長さ3〜13cm、幅0.8〜3cm。両端は鋭形で、表面の縁や裏面脈上に毛がある。托葉鞘は筒形で外側に粗い毛があり、縁に托葉鞘とほぼ同長の毛がある。
花は枝先に、長さ1〜5cmの穂状の偽総状花序となり、花被は紅色で長さ1.5〜2mm、先は5深裂し、裂片はあまり開かず、腺点はない。
果実(痩果)は3稜のある卵形、長さ約2mm、黒色で光沢がある。
花の白いものがあり、
●シロバナイヌタデ(f. albiflora)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜ヒマラヤ、サハリン、ウスリー) 道端、畑、荒地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年10月4日 神奈川県海老名市 中上・全体2 2017年10月18日 東京都八王子市 中下・花 同 上 左下・白花 1994年8月13日 静岡県浜松市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉表、右中・葉裏 2017年10月5日 東京都八王子市 右下・托葉鞘 2009年9月22日 東京都高尾山
- 撮影記 :
イヌタデ属の中では最も普通で、道端でも田んぼでも少し湿り気のあるような場所に群生している。
一つ一つの花は見栄えはしないがまとまって咲くため、遠くからでもピンク色の絨毯を敷いたように見える。
この仲間はどれもよく似ていて同定が難しいが、托葉鞘の長い縁毛は他の種には見られない特徴だ。
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