ミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)

Persicaria debilis


ミヤマタニソバ

  • 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの1年草。
     茎は細く、下部は斜上するか直立し、節には下向きの刺毛があるが節間は平滑。
     葉は互生し、三角形で長さ幅とも2〜6cm。先は鋭尖形、基部は切形。両面に細毛があり、表面に八の字状の黒斑がある。下部の葉には細長い柄がある。托葉鞘は短く、先はしばしば葉状となる。
     花は茎頂や上部の葉腋に2〜5個集まって小さな花をつけ、花弁はなく、萼は白色で5裂し、長さ約3mm。
     花後、果実(痩果)は萼に包まれ、3稜形で長さ約3mm、褐色で光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:韓国(済州島、智異山))
     山地の林下

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1994年10月2日  東京都高尾山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2017年7月28日  東京都御岳山
     左下・果実 2017年10月10日  東京都高尾山
     右下・葉 1995年8月19日  東京都三頭山

  • 撮影記 :
     ミヤマ(深山)とついているが、奥深い山でなければ見られない訳ではなく、高尾山あたりでも見ることができる。
     三角形の大きな葉が目立ち、米粒のような小さな白い花は、葉っぱの添え物のようだ。
     花弁はなく、花弁のように見える萼は白色で、よく見ると5裂している。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実(痩果)