ナンブトラノオ(南部虎の尾)

Bistorta hayachinensis


ナンブトラノオ1

  • 科名・属名
  • : タデ科 イブキトラノオ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの多年草。
     茎は直立し、無毛。
     根出葉は数個つき、卵形〜卵状楕円形で、長さ4〜10cm。先は鈍形で基部は円形。茎葉は小さい。
     花は茎の先に短い円柱形の総状花序となって小さな花を多数つけ、花被片は淡紅紫色で5裂し、一方に偏って付く。
     果実(痩果)は楕円形をした3稜形、長さ約3mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(早池峰山)(固有)
     高山の蛇紋岩の礫地

  • 花期
  • :  7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年8月19日  岩手県早池峰山
     中 1978年7月3日   同  上
     下左・花 2014年8月19日    同  上
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  早池峰山は、花の写真を撮る者にとっては是非とも訪れたい山で、私も花の写真をはじめてすぐの頃、この山を訪れた。
     当時は新幹線もなく、夜行急行で朝方花巻駅で降り、バスの便も少ないので、タクシーで山に向かった。
     休日でも登山客は少なく、多くの固有種を見つけては大喜びした。この花もその一つである。
     最近、久しぶりに訪れると、林道は舗装され、登山客や監視員の数も当時とは全く様変わりで、びっくりすると同時にがっかりした。

    葉

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ナンブトラノオ2

花