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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
注.APG分類では、学名(P. viscofera var. viscofera)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの1年草。
茎は直立、しばしば下部で分枝し、粗い毛があり、茎の上部の節間や花柄の一部に粘液を出して粘る。
葉は被針形〜広披針形、長さ4〜10cm、幅1〜2cm。先は鋭尖形、基部は鋭形、全縁。全体に粗い毛が多く、葉柄は短いかまたはない。托葉鞘は長い筒形で伏毛があり、縁には托葉鞘本体の2/3程度の長い毛がある。
花は長さ3〜5cmの細い穂状の総状花序となり、花序柄は茎と同様粘液を出して粘る。萼は5裂時に4裂、淡紅色か緑白色、長さ1.5〜2mm、5裂し腺点がある。雄しべは7〜8個。
果実(痩果)は花被に包まれ、3稜のある楕円形、長さ1.5〜2mm、黒色で光沢があり、側面にくぼんだ部分がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 山野の日当たりのいい所
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年9月27日 大分県由布市 中上・全体2 2020年9月6日 長野県戸隠高原 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2008年9月27日 大分県由布市 左下・茎(上部) 2020年9月6日 長野県戸隠高原 右上・葉、右下・托葉鞘 同 上
- 撮影記 :
大分県由布高原の牧草地の端、刈残された一角に白っぽい花の貧弱なタデが目に入った。
何かなと近づくと、茎に光沢があり触ると粘り気がある。「ネバリタデだ」、そんなに珍しい訳ではないのに未撮影になっていた花だ。
アップで覗くと、粘液が光って見えこの花の特徴を表していた。虫の死骸のようなものもついていたが、食虫植物のように虫から栄養を取っているわけではないだろうが。
この花は撮影予定リストに入っていなかったが、こういう花に出会えると儲けたような気になる。
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