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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
草丈40〜150cmの1年草。
全体に酢酸イソアミルに似た、バナナのような果実臭がある。
茎は直立し、多数分枝し、葉や托葉鞘とともに斜上する長毛と短い腺毛が密生する。
葉は互生し、葉身は披針形〜広披針形、長さ5〜15cm、幅1〜4cm。先は鋭尖形、基部はくさび形で葉柄に沿って流れる。托葉鞘は長い筒形、膜質で長い毛がある。
花は頂生または腋生の偽総状花序となって密につけ、花序は長さ3〜5cm。萼は5深裂し、紅色で長さ2.3〜3mm。
果実(痩果)は3稜のある広卵形、黒褐色で弱い光沢があり、長さ2.2〜3mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:ウスリー、朝鮮、中国、台湾、インド) 荒地、休耕田
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年8月19日 群馬県佐波郡 中上・全体2 2018年9月23日 群馬県館林市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2018年8月19日 群馬県佐波郡 右上・葉、右下・托葉鞘 同 上 左下・花柄、右中・葉(表) 2018年9月23日 群馬県館林市
- 撮影記 :
全体にバナナのような果実臭があることから和名がつけられているが、出会ったことがなかった。
花仲間に聞いたが、自生地が少なく点在していることや、1年草のため出会えずにいた。
夏、花仲間と車を走らせていると、思いがけない場所でこの花に出会った。花仲間も承知していない場所だった。
臭いもそうだが、全体に毛が多く、よく見ると腺毛もあることがわかる。
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