オオケタデ(大毛蓼)

Persicaria orientalis


オオケタデ1

  • 科名・属名
  • : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴

  •  草丈1.5〜2mの1年草。帰化。
     茎は多く分枝し、長い毛を密生する。
     葉は下部のものは卵形で、長さ10〜25cm、幅5〜15cm。先は鋭尖頭で、基部は円形〜心形、葉柄とともに毛が多い。上部の葉は広被針形。
     花は分枝した枝先に穂状で、長さ2〜8cmの総状花序となり、小さな花を密生する。花被は淡紅色〜紅色で、長さ3〜5mm、5深裂する。

  • 分布・生育地

  •  帰化(東〜南アジア原産)  道端、荒地

  • 花期
  • : 8〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年6月19日 東京都日野市
     中 2009年9月22日 東京都高尾山
     下・托葉鞘   同 上

  • 撮影記

  •  河川敷や空地などで2mを越える高さになるタデ科の花を見たら、この花であることが多い。円形に近い大きい葉は、被針形や長楕円形の葉が多いイヌタデ属の仲間でも特異で、見間違えることはない。
     花も鮮やかな紅紫色で、あまり野生の臭いがしない。それもそのはず、観賞用に持ち込まれたものが逸出帰化した花だ。
     多摩川の河原にポツンと咲いていたこの花、どこから種が流れ着いたのかわからないが、花期も6月の半ばとずいぶん早く、一瞬違う帰化種かと思った。
     2009年秋、秋の花を撮影に出かけた高尾山のある沢、工事で木が切られ様相が変わった斜面に何株かこの花が咲いていた。

    同じ科の仲間の花
オオケタデ2

托葉鞘