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- 科名・属名 : テリハボク科 フクギ属
注.APG分類では、フクギ科(CLUSIACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
高さ7〜17mの常緑高木。植栽野生化。
幹は直立し、若枝は四角形で稜があり、径5〜10cm、鮮緑色で、密に短毛が生える。
葉は対生、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ8〜14cm、幅5〜10cm。先は円頭かややくぼみ、基部はくさび形、全縁。質は厚い革質、縁は裏面に捲くれ込み、側脈はやや不明瞭、両面無毛。
花は雌雄異株で、葉腋に短い束状に集まった花序を出し径約1.5cmの花をつける。花弁は4〜5個、広卵形、乳白色〜淡黄色、長さ約7mm。萼片も4〜5個、先は円く、長さ約4mm、内側のものは少し大きく、やや有毛でで縁毛がある。雄しべは多数、下部の3/4ほどが扁平に合着し、葯は雄しべの合着部に直接つくか、短い花糸の先端につく。雌しべは1個、短くて太く、柱頭は楯状につき、円形〜放射状。
果実(液果)は球形、黄色に熟し、径2.5〜3.5cm。種子は3〜4個が入る。
- 分布・生育地 :
栽培逸出(台湾、フィリピン、インドネシア、スリランカの原産)(沖縄で一部野生化、ただ八重山諸島(石垣・西表島)のものは真の野生の考え方もある) (国外:原産国に同じ) 街路樹、防風林の他、低地林内)
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1(雄株) 2021年4月20日 沖縄県石垣島 中上・全体2(雌株) 2013年6月27日 沖縄県国頭郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1(雄花)、以下右下・葉(裏)を除き、全て 同 上 右上・葉(裏) 2013年6月27日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
沖縄に出かけると、街路樹や家の周りの防風林にこの樹が植えられているのをよく見る。まっすぐ伸びて高くなり、葉が密集してつくことが理由のようだ。
基本的に植栽となっているが、一部野生化したものがあり、写真はそれを撮影した。
ただ、石垣島で撮影した花は近くに人家のない海岸近くの広い低地林内で、近くの台湾にも自生があることから八重山諸島のこのようなものは真の野生ではないかという考えも理解できる。
以前の分類ではテリハボク科とされていたが、APG分類ではフクギ科に分類されている。
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