|
- 科名・属名 : テリハボク科 テリハボク属
- 特徴 :
高さ7〜20mの常緑高木。逸出野生化。
幹は太いものでは1mになり、樹皮は厚く、灰白色で、縦の裂け目がある。
葉は対生、葉身は楕円形〜卵状長楕円形、長さ9〜17cm、幅約5cm。先は円頭かやや凹み、基部は円形、縁は全縁。質は革質で厚く光沢があり、中脈は太く白色で、裏面に隆起する。葉柄は長さ2〜3cm。
花は枝先の1〜2対の葉の葉腋から総状花序を出し、白色で径2〜3cmの花を10〜十数個、対生してつける。花柄は長さ3〜4cm。花弁は4個、長楕円状卵形、萼片より長く、やや薄く内面が窪む。萼片は4個、緑色でほぼ円形、長さ約1cm、ほぼ水平に開出する。雄しべは多数、緩く散開し、花糸は白色で基部で少し合着する。、雌しべは1個、長さ約7mm、小さな楯状の柱頭がある。
果実(核果)は球形、径2.5〜4cm、外果皮は薄く淡褐色、光沢が無くざらつく。種子は1個。
別名 ヤラボ
- 分布・生育地 :
逸出(熱帯アジア、ポリネシア、マダガスカル原産)(沖縄諸島、小笠原で野生化) (国外:原産地同様) 海岸林、(防風林、防潮林)
- 花期 : 6〜8月または10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年11月1日 沖縄県西表島 中上・全体2、中中・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・果実(核果)1 2011年12月10日 同 上 左下・果実2 2016年7月4日 沖縄県石垣島 右上・葉(表) 2011年12月10日 沖縄県西表島 右下・葉(裏) 2018年11月1日 同 上
- 撮影記 :
沖縄八重山諸島を訪れると、家の周りに防風林としてこの木が植えられているのをよく見かける。木が高いのでよく目立つ。
沖縄や小笠原で見かけるが、元々は防風や防潮の目的で太平洋諸島や熱帯アジアあたりから持ち込まれたもので、その一部が野生化している。
ただ、海岸林の中にも点々と見られ、これらは種が流れ着いて自生したという考え方もある。
花よりも円い果実の時の方が目につき、和名「照葉」の由来である光沢のある厚い葉にも気がつくだろう。
同じ科の仲間の花
|