|
- 科名・属名 : トウダイグサ科 アカギ属
注.APG分類では、コミカンソウ(ミカンソウ)科(PHYLLATHACEAE)、属名変わらず
- 特徴 :
高さ5〜25mの常緑高木。
葉は3出複葉で互生、小葉は卵形〜卵状楕円形、長さ8〜15cm。先はやや尾状に尖り、基部は鋭形、縁には鈍い鋸歯がある。早落性の托葉がある。
花は雌雄異株。花序は上方の葉腋につき、円錐〜総状で多数の小さな花をつける。雄花序は幅広く、多数分枝し、雌花序は疎らに分枝する。花は黄緑色を帯び、花弁と花盤はなく、5個の萼がある。雄しべは5個。雄花の子房は短い。雌花の萼片は早落性、しばしば仮雄しべがあり、子房は3〜4室、花柱は線形で長い。
果実(核果)は卵円形〜扁球形、径1〜1.5cm、肉質で褐色に熟す。中に種子が3〜4個入る。
- 分布・生育地 :
沖縄(奄美諸島、小笠原諸島で野生化) (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア〜インド、オーストラリア、太平洋諸島) 低地〜山地の湿った場所(石灰岩地に多い)
- 花期 : 2〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年2月25日 鹿児島県徳之島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花(雄花) 同 上 中下・果実1 2018年11月2日 沖縄県西表島 左下・果実2 2018年11月1日 沖縄県石垣島 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
この木の名前を聞いたのは、小笠原諸島に出かけるに当たって調べた時だった。
小笠原では、成長が早く薪炭材として植栽されたものが野生化し、大群落となって既存の植生を圧倒し、世界遺産の登録に当たってその駆除が課題となっているというものだった。
調べると、奄美諸島などでも野生化が進んでいるとのことで、花の写真も徳之島の社叢で写したものなので、自生ではなく野生化したものである。
沖縄では自生とされるが、植栽や野生化が進んでいて、全てが自生かどうかははっきりしないようだ。
和名の由来は、材の色が帯赤褐色であることからつけられている。
同じ科の仲間の花
|