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 科名・属名 : トウダウグサ科 アミガサギリ属
 特徴 :高さ2〜3mの落葉低木。
 葉は互生し、単葉で、葉身は広卵形〜心形、長さ6〜18cm。先は鈍形または鋭尖形、基部は心形または切形、縁には浅い細かい鋸歯がある。質は洋紙質、両面とも無毛で、裏面は緑白色を帯び、葉脈は3本で目立ち、表面に基部には2個の密線がある。葉柄は長さ3〜10cmで紅色を帯びる。
 花は雌雄異株、花序は長さ10〜15cmの総状〜円錐状となり、多数の鱗片と雄花、または1〜2個の雌花からなる球状の房が花軸に沿って並ぶ。花は長さ約1.5mmで、花弁はなく、雄花は(3〜)4個の三角形の萼片からなり、雄しべは(6〜)8個、雌花の萼片は披針形〜卵形、柱頭は紅色で3裂する。
 果実(乾果)は扁球形で径約1cm、緑〜褐色で、3溝がある。種子は扁倒卵形、長さ6〜7mm、表面にはいぼ状の突起がある。
 分布・生育地 :九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾)
 林縁、林内
 花期 :   12〜4月?
 撮影月日・場所 :上・全体 2013年12月17日  沖縄県与那国島
 (上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中・雌花    同  上
 左下・若い果実 2021年4月19日  沖縄県石垣島
 右下・葉    同  上
 撮影記 :緑の葉の中に、紅色を帯びた葉柄や茎がよく目立った。
 荒地や道端などで見かけることが多いが、花は咲いているかどうか判らないほど地味だ。
 熱帯を中心に分布する属で、日本ではこの1種だけが分布している。
  
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