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- 科名・属名 : トウダイグサ科 エノキグサ属
- 特徴 :
草丈12〜75cmの1年草。
茎は直立し、斜上または圧着する短毛か粗い長毛がある。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜広披針形で3脈が目立ち、長さ3〜9cm、幅1.5〜5cm。先は鋭尖頭で基部はくさび形〜円形、縁には鈍い鋸歯がある。表面は疎らに毛があり、裏面は緑色時に赤味を帯び、脈上に毛がある。葉柄は長さ0.8〜5.8cm。托葉は披針形で宿存する。
花は葉腋か茎頂につき、上に雄花が穂状につき、基部に雌花がつく。
雄花は小さく、花弁はなく萼片が4裂し、赤味を帯び、広卵形で長さ0.3〜0.4mm、先端は鋭形。雌花は1つの苞に1〜3花がつき緑色。苞は花序の下部に1〜4個つき、腎臓形〜心臓形、長さ0.4〜2.5cmで目立ち、縁は歯牙縁で軟毛がある。
子房は球形で、表面に密にいぼ状突起があり、有毛で花柱は赤く、長さ0.5〜1.5mm、細かく糸状に分枝する。
果実(刮ハ)は広卵形でいぼ状突起に覆われ、有毛で緑色。
別名 アミガサソウ
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、インドシナ、フィリピン、極東ロシア) 道端、荒地、畑
- 花期 : 7〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2005年9月10日 静岡県静岡市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雄花 2017年9月13日 東京都八王子市 中下・雌花 2017年10月8日 神奈川県川崎市 左下・果実 2017年9月13日 東京都八王子市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
別名アミガサソウといわれるように、葉の基部につく総苞の形が特徴的だ。
秋、道路際や畑のすみなどで目立たない花を咲かせているが、気をつけていないと目に留まらない花だ。
花序の上部に雄花(中上の写真)、基部に目立つ編笠状の苞に包まれた雌花(中下の写真)がつく。
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