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- 科名・属名 : トウダイグサ科 ハズ属
- 特徴 :
高さ2〜3mの常緑低木。
枝には淡褐色と銀白色を帯びた鱗片が密生する。
葉は枝先に集まって互生し、長楕円形〜狭披針形で、長さ6〜15cm、幅2〜6cm。質は薄い革質、先は鋭尖形〜鋭形、全縁で表面は緑色、裏面は銀白色の鱗片に覆われ、褐色のが混じる。葉柄は1〜2cm。
花は雌雄同株で長さ4〜5cmの総状花序になり、上部に雄花、下部に雌花がつく。花弁は5個でのみ形であるが小さくて目立たず、萼裂片も同数で卵形、褐色の鱗片が密生する。雄蕊や花柱も多数あって直立する。
果実(刮ハ)は球形で、径7〜10mm、黄褐色に熟す。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、インドシナ、マレーシア) 隆起サンゴ礁の疎林内
- 花期 : 4〜12月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2011年9月24日 沖縄県国頭村 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花1 2011年5月22日 沖縄県石垣島 中下・花2 2017年9月5日 沖縄県西表島 左下・果実 2019年4月3日 沖縄県国頭郡 右上・葉(表) 2011年5月22日 沖縄県石垣島 右下・葉(裏) 2017年9月5日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
沖縄の花は花期がはっきりしないものが多い。図鑑などに花期が記載されていても、実際には全く違った時期に花を見ることができる。
台風で葉が飛ばされたり、雨が極端に少なかったりすると、特にその傾向が強い気がする。
そのせいなのかはわからないが、「琉球植物誌」には花期の記述がなかったり、その他の図鑑でも花期の記載がないものが散見される。
この樹も、春に花を見ることもあれば、晩秋に花を見ることもある。
和名の由来は、葉裏が茶褐色が混じる銀白色の葉の裏側がグミ類によく似ているためであるが、グミ科の植物ではない
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