|
- 科吊・属吊 : トウダイグサ科 カンコノキ属
注.APG分類Ⅲ、Ⅳではコミカンソウ属、学吊(Phyllanthus aitidus)
- 特徴 :
高さ2~10mの常緑小高木。
枝はよく分枝し、太くて無毛。
葉は互生、葉身は楕円形~卵状楕円形、長さ7~18cm、幅4~6cm。左右やや上相称で、先は鈊形か短く尖り、基部は切形~広いくさび形で全縁。6~7対の側脈があり、両面無毛。葉柄は長さ5~7mm。
雌雄同株で、花は上部の葉腋から長さ6~8mmの短い枝を出し、散形花序となり、6~10個つける。花弁はなく萼片は6個で2輪に配列し、楕円形で淡黄緑色、雄花では平開し、雄しべは5~6個、長さ7~10mmの柄がある。雌花では萼片は広卵形、直立し、長さ約5mmの柄がある。
果実(蒴果)は扁球形で径7~9mm、黒褐色に熟して5裂、分果は2裂し、中に2個の種子が入る。種子はほぼ卵形、褐色~朱色で、長さ約3mm。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、種子島以南)~沖縄 (国外:東、東南、南アジア、オーストラリア、メラネシア) 低地の疎林内
- 花期 : 5~6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年9月5日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 2014年9月5日 同 上 中中・花 同 上 中下・果実(未熟) 2013年12月17日 沖縄県与那国島 (中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・種子 2013年5月26日 沖縄県西表島 右下・葉 2019年5月11日 同 上
- 撮影記 :
果実(蒴果)の頃になると、扁球形の果実が何個か固まってついてよく目に付く。
ただ写真でもわかるように、花は葉腋から出た花柄の先につくが、淡黄緑色のうえ小さいので目立たない。
中中の写真は、黒褐色に熟した果実が残る中、花をつけていた。
南西諸島ではよく似たキイルンカンコノキやケカンコノキという花もあり、葉の幅や葉先の尖り方、毛の有無、果実の熟した色などが違う。
同じ科の仲間の花
|