コバンノキ(小判の木)

Phyllanthus flexuosus


コバンノキ

  • 科名・属名

  •  トウダイグサ科 コミカンソウ属

  • 特徴

  •  高さ2〜3mの落葉低木。
     よく分枝し、小枝は葉腋から2個出て水平に広がり、数個の葉を2列につける。
     葉は互生し、葉身は楕円形〜卵形で、長さ2〜4cm。先は鈍形〜円く、全縁。表面は緑色で、裏面は粉白色。葉柄は2〜3mm。
     花は雌雄同株で、雄花は葉腋に数個が束生し、花弁はなく、萼片は暗紫色で4個、長さ約1.5mmで平開し、雄しべは2個、腺体は4個ある。雌花も花弁はなく、萼片は4個、淡緑色で平開せず、花柱は3個で、先は反り返る。
     果実(液果)は扁球形で、径約6mm、黒熟する。

  • 分布・生育地

  •  本州(福井・岐阜県以西)〜沖縄
     山地の川岸や崖地

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月6日  山口県美祢市
     中・雄花、左下・雌花、右下・葉   同  上

  • 撮影記

  •  トウダイグサ科の植物は南の方に分布するものが多い。
     しかも、○○コバンノキと呼ばれる植物は3つの属にまたがり自生種があるが、南西諸島が分布の中心で、本州では本種しか見られない。
     GW、山口県に花見に出かけた際、花仲間に教えてもらって初めて撮影した。
     ちょうど道路からやや見上げる感じで咲いていて、花弁がなく萼片だけの雄花や雌花の様子がしっかり観察できた。

    葉

    同じ科の仲間の花
雄花

雌花