クスノハガシワ(楠の葉柏)

Mallotus philippensis


クスノハガシワ(雄株)

  • 科名・属名 : トウダイグサ科 アカメガシワ属

  • 特徴 :
     高さ4〜6mの常緑小高木。
     葉は互生し、単葉で、葉身は卵状楕円形〜披針形、長さ5〜15cm。先は鋭形、基部は円形、全縁または波状縁。表面は無毛、基部には1対の腺体があり、裏面はやや灰白色を帯び微毛がある。
     花は雌雄別株で、枝先や上部の葉腋に総状または円錐状の花序となり、雄花序は長さ5〜8cm、雌花序は長さ3〜7cm。雄花は数個つき、長さ約4mm、萼裂片は3〜4個で淡黄色、長さ約3mm。敷石状につき反り返る。雌花は1個ずつつき、萼は3〜4裂し、鮮紅色の星状毛と腺点に被われる。
     果実(刮ハ)は扁球形で、径6〜8mm、2〜3裂し、表面には鮮紅色の星状毛と腺点が密生する。

  • 分布・生育地 :
     九州(トカラ列島以南)〜沖縄 (国外:東〜南アジア、オーストラリア)
     道端、二次林の林縁

  • 花期 :   2〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(雄株) 2014年3月20日  沖縄県南城市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・雄花序    同  上
     中下・雌花 2017年3月15日  沖縄県うるま市
     左下・果実 2014年3月22日  沖縄県石垣島
     右下・葉 2014年3月20日  沖縄県南城市

  • 撮影記 :
     石垣島のある林、ゆっくり歩きながら林縁を観察していくと多くの樹の花が目に入ってきた。
     鮮やかな朱赤色の果実(刮ハ)に鮮紅色の星状毛や腺毛が密生するので非常に目立った。
     その前々日、沖縄本島で花も撮影していたが果実ほどには印象的でなく、後で写真を整理していて気がついた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
雄花序

雄花

果実