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- 科名・属名 : トウダイグサ科 コミカンソウ属
注.APG分類V、Wでは、コミカンソウ科(PHYLLANTHACEAE)
- 特徴 :
草丈10〜80cmの1年草。帰化。
茎は直立、よく分枝して毛はない。
葉は互生し、1つの小枝に9〜35個つき、葉身は楕円形、長さ0.8〜2.4cm、幅0.5〜1.3cm。先は鈍形〜円形、基部は鈍形〜円形で全縁、裏面はやや白色を帯びる。葉柄は長さ0.6〜1mmでごく短く無毛。
花は雌雄異花、葉腋に小集散花序につき下向きに咲き、雄花は花序に1〜6個、花弁はなく、萼片は5個、淡黄色、横長楕円形で長さ0.5〜0.8mm、幅0.7〜0.8mm。先は鈍形〜円形、基部は円形〜微凹頭、雄しべは4〜5個、花糸は離生する。花柄は長さ1〜1.2mm。雌花は花序に0〜2個、萼片は5〜6個、狭卵形〜狭長楕円形、幅さ約0.7mm、幅0.4〜0.5mm、先は鋭形〜鈍形。花盤は環状、子房は平滑〜いぼ状突起に覆われる。花柱は3個、先端は2裂する。
果実(刮ハ)は扁球形、直径約2mm、長さ約0.8mm、平滑で長い花柄で葉の上に出てよく目立つ。
別名 ブラジルコミカンソウ
- 分布・生育地 :
帰化(アフリカ、マスカレーヌ諸島原産) (国外:台湾、南アメリカなどに帰化) 道端、荒地
- 花期 : 6〜1月(沖縄は1年中)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月4日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2017年9月20日 神奈川県中郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花、果実 2006年10月29日 東京都日野市 中下・花 2017年9月20日 神奈川県中郡 左下・果実、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
刮ハ(果実)の柄が長く、葉の上に出てくるので、葉の陰に隠れるように果実をつける他の仲間とは一見して見分けがつく。
ブラジルコミカンソウの別名があるが、原産地はインド洋の島嶼からアフリカにかけてらしい。
沖縄では、割合によく見かけるが、本州でも関東以西の都市部を中心に帰化しているとのことで、2006年家の近所で初めて見た。
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