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- 科名・属名 : トウダイグサ科 シラキ属
注.APG分類ではナンキンハゼ属、学名(Triadica sebifera)
- 特徴 :
高さ15mになる落葉高木。逸出帰化。
樹皮は灰褐色で不規則に縦に裂け、太いものでは径35cmになる。
葉は互生し、葉身は菱状卵形、長さ3.5〜8cm、幅3.5〜7cm。先は尾状に尖り、基部は広いくさび形〜切形。全縁で両面無毛、表面基部に2個の腺点がある。葉柄は長さ2〜8cm。
花は枝先に長さ6〜18cmの総状花序となり、黄色の小さな花を多数つける。花序の上部に多数の雄花、下部には普通1〜3個の雌花がつくが雌花のない場合もある。雄花は長さ1.5〜3mmの柄があり、萼は皿状で3浅裂、雌花は長さ2.5〜3mmの柄があり、萼は3裂し、裂片は卵形。
果実(刮ハ)は扁球形で長さ約1cm、幅約1.5cm、円い3稜があり、花柱が宿存する。種子は白色蝋質の仮種皮に包まれる。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(中国原産) 九州で一部野生化 (国外:各地で栽培種が逸出) 林縁(野生化したもの)
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年6月27日 宮崎県児湯郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序、以下全て(果実除く) 同 上 左下・果実 2016年10月19日 静岡県静岡市
- 撮影記 :
中国(山東省〜雲南省)の原産で元々は蝋の採取の目的で栽培され、他にも家具や器具の用材として使われていたようだが、現在では公園や街路樹としても植えられている。
九州の一部では野生化しているとのことで、この花を撮影した宮崎県でも湿原の林縁や道端などで野生化しているようだった。
現地では名前がわからなかったが、帰って調べるとすぐにこの花とわかった。
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