オオバギ(大葉木)

Macaranga tanarius


オオバギ

  • 科名・属名 : トウダイグサ科 オオバギ属

  • 特徴 :
     高さ4〜10mの常緑小高木。
     葉は単葉で互生し、葉身は広卵形〜三角状卵形、長さ10〜25cm。先は鋭尖形で基部は円形、葉柄の基点から放射状に出る5〜7本の側脈が目立ち、全縁または浅い鋸歯がある。裏面には黄色の腺点と鱗状の毛を密生する。葉柄は6〜15cmで葉身は楯状につく。托葉がある。
     花は雌雄異株で托葉の脇に花序を出す。雄花序は総状または円錐状で長さ13〜30cm、雌花序は総状で小数の花からなる。雄花は花弁はなく、萼片が緑黄色で4個、苞の脇に多数つき、雌花は萼裂片が2〜4個、子房に腺点が密生する。
     果実(刮ハ)は扁球形で長さ5〜15mm、幅約10mm、2裂する2〜3個の分果からなる。種子は球形で、径約5mm。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:東〜東南アジア、オーストラリア、太平洋諸島)
     二次林や疎林の林縁

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年4月10日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花(雄花1) 2017年4月10日  沖縄県糸満市
     中下・花(雄花2) 2021年3月16日  沖縄県宮古島
     左下・果実 2016年5月14日  沖縄県糸満市
     右下・葉 2017年9月3日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     春先、沖縄の道路端の5〜10m位の、総状で緑黄色の花をつけた木が目につく。
     近寄ってみると楯状の大きな葉が印象的で、「オオバギ(大葉木)」というありふれた和名でもまず忘れないだろう。
     ありふれた花なので見逃していたが、目に付くのは雄花で、雌雄異株の雌花は葉陰で目立ずに咲いているようだ。

  • 葉

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雄花1

雄花2

果実