オオシマコバンノキ(大島小判の木)

Breynia officinalis


オオシマコバンノキ

  • 科名・属名 :
     トウダイグサ科 オオシマコバンノキ属
     注.APG分類では、ミカンソウ科(PHYLLANTHACEAE)

  • 特徴 :
     高さ1〜5mの常緑低木。
     枝は細く、2叉状に分枝し、稜は目立たない。
     葉は互生するが、枝の両側に2列に並ぶため羽状複葉のように見える。葉身は広卵状楕円形〜楕円形で、長さ2〜4cm、幅1.5〜3cm。先は円形または鈍形、基部は広いくさび形、全縁で無毛、裏面は灰白色。葉柄は長さ2〜4mm。
     花は雌雄同株で葉腋につき、雄花は普通2〜3個束生し、花弁はなく萼片は帯緑色、半円形で径約1mm、雄蕊は3個、花糸は合着する。雌花は1個つき、萼は杯状で先は6裂する。
     果実(液果)は卵状球形で、径約5mm、紅色〜淡紅色に熟す。子房はほとんど柄がない。
     別名 タカサゴコバンノキ

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:台湾、中国)
     石灰岩地、隆起珊瑚礁地

  • 花期 :  ほぼ1年中?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2012年9月2日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花    同  上
     中下・果実1 2006年8月5日  沖縄県宮古島
     左下・果実2 2020年6月14日  沖縄県国頭郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     花は杯形で小さく葉腋に隠れるようにつくため、そのつもりでいないと気がつかないことが多い。
     しかし、果実の時期になると、下の写真のように枝の上に淡紅色〜紅色のかわいい実を列を作って並べるため、初めてその存在に気づく。
     海岸近くの隆起サンゴ礁地の林縁などに生えていることが多く、観光で訪れていても気をつけていれば果実は目にすることができるだろう。

  • 葉

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花

果実1

果実2