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- 科名・属名 : トウダイグサ科 シラキ属
注.APG分類では、学名(Neoshirakia japonica)
- 特徴 :
高さ4〜6mの落葉小高木。
幹は灰黒色で縦の浅い皮目があり、枝は灰白色で無毛。
葉は互生し、葉身は卵状楕円形〜倒卵状楕円形、長さ7〜17cm、幅6〜11cm。先は鋭尖形〜急鋭尖形、基部は切形で全縁。両面無毛で葉身の基部や裏面側脈の先に腺点がある。葉柄は長さ1〜2.5cm。托葉は狭長楕円形、長さ1.2〜1.5mm、草落性。
花は雌雄同株、枝先に長さ6〜8cmの花序を出して総状または穂状花序となり、黄色の小さな花をつけ、花序の上部には多数の雄花がつき、基部には(0-)1〜3個の雌花をつける。雄花には長さ2.5〜3mmの関節のある柄があり、萼は皿状、雄しべは2〜3個、花糸は短く、基部は合着する。雌花は長さ約7mmの柄があり、萼は3裂し、長さ約1mm。子房は卵形で長さ約2mm。花柱は3個で基部は合着し、先は開出する。
果実(刮ハ)は三角状扁球形、長さ6〜9mm、幅約18mm、花柱が宿存する。種子は球形、淡黄色に黒の斑紋がある。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国) 山地(沢沿いに多い)
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年5月28日 群馬県前橋市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
群馬県赤城山麓、沢沿いの空地の林縁に咲き始めのこの樹があった。
花序は上げていたが、近寄ってみるとまだ雄花が咲き始めたばかりで、雌花の姿は見えなかった。
一瞬の止み間もない強い風の中、何とか撮影したが、もっと盛期の花を撮り直ししたい。
和名のシラキ(白木)は樹皮の色ではなく材の色で、器具の材料に使われるほか、昔は種子から油を絞り利用したとのことである。
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