ヒサカキ(姫榊)

Eurya japonica


ヒサカキ

  • 科名・属名
  • : ツバキ科 ヒサカキ属
     注.APG分類ではペンタフィラクス科(モッコク科、ヒサカキ科)、学名同様

  • 特徴

  •  高さ4〜10mの常緑低木〜小高木。
     枝はよく分枝し、無毛で、樹皮は暗褐色〜灰褐色。小枝は緑色。
     葉は互生して側枝では2列に並び、楕円形〜倒披針形で、長さ3〜7cm、幅1.5〜3cm。厚い革質で光沢があり、先は鈍形、基部は鋭形、縁には鈍鋸歯がある。
     花は雌雄異株で、葉腋に1〜3個束生して下向きに咲き、花冠は鐘形〜つぼ形、径2.5〜5mm。花弁は5個、帯黄白色で強い臭気がある。雄花には雄蕊が12〜15個、雌花には雄蕊は退化してない。
     果実(液果)は球形で、径4〜5mm、紫黒色に熟す。
     花弁が赤味を帯びるものがあり、
     ベニヒサカキ(f. rubescens)(紅姫榊)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(青森県を除く)〜沖縄
     やや乾燥した丘陵や山地の林下

  • 花期
  • : 3〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年3月4日  東京都伊豆七島
     中・花 2012年2月18日  沖縄県名護市
     下左・ベニヒサカキ 2014年4月9日 東京都あきる野市
     下右・葉 2013年3月23日  徳島県海部郡

  • 撮影記

  •  南の地域で撮影した写真を載せたが、決して南方系と言われる花ではなく、本州でもごく普通で、多摩丘陵でもよく見かける
     春先、白っぽい花を咲かせるが、下向きで目立たず、触ると嫌な臭い(小便臭という人もいる)がして、決して好まれる花ではない。
     果実の写真はまだ未熟なもので、熟すと黒い色になる。

    葉

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花

ベニヒサカキ