|
- 科名・属名 : ツバキ科 ヒサカキ属
注.APG分類ではサカキ科(PENTAPHYLACACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ4〜5mの常緑小高木。
若い枝は径1〜1.5mmで、白色のやや硬い開出毛があり、稜角ははっきりしない。
葉は互生し、楕円状披針形〜卵状披針形で、長さ4〜7cm、幅1.2〜2cm。先は長く尖り、基部は鋭形またはくさび形、鋸歯はやや粗くて少数。薄い革質で、表面は光沢があり、中肋は両面とも有毛。葉柄は長さ1〜3mmで有毛。
花は雌雄異株で、葉腋に1〜2個下向きに咲き、白色で平開する。花柄は長さ約2mm、有毛。小苞は2個。雄花は径約5mm。花弁は5個、狭倒卵形で先端は円く、下方は細まる。雄しべは5個、花弁と対生し、披針形で長さ約0.7mm。雌花の花弁は5個、広卵形で円頭、長さ約2mm。萼片は5個、広卵形で、長さ約1mm、外面は平滑か少し毛があり、縁は膜質。子房は円く、無毛、花柱は長さ約0.5mm、3岐し反曲する。
果実(液果)はやや球形〜卵円形で、長さ約3mm、青黒色に熟し、粉白を帯びる。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、西表島) (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 1〜2月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2004年1月25日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2014年3月22日 沖縄県石垣島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
コロナ禍で花見で外出することが減り、過去撮影した写真の見直しや整理をしていた所、果実しか撮影していなかったと思ったこの花を撮影していることがわかった。
南方系の植物は図鑑にも写真が載せられていないか、あっても全体写真1カットだけの場合が多く、似た花がある場合は同定に苦労する。
また、撮影する側も細部まで確認して写していないことが多いため、一層同定が難しくなる。
この花の写真も、南方の植物に詳しい沖縄の花仲間に同定してもらった。
同じ科の仲間の花
|