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- 科名・属名 : ツバキ科 ツバキ属
- 特徴 :
高さ1〜2mの常緑低木。逸出。
幹は株立ち状で樹皮は灰白色。
葉は互生、葉身は楕円形で、長さ5〜9cm、幅2〜4cm。先は鈍頭〜円頭凸端となり、縁に鈍鋸歯か波状鋸歯がある。質は薄い革質で、表面に光沢がある暗緑色、裏面は淡緑色、初め長い毛があるが後無毛、主脈や側脈は表面で凹入し、裏面では主脈が著しく隆起する。葉柄は長さ3〜7mm
花は枝先の葉腋に腋生し、下向きに咲く。花柄は長い棒状で下方に鉤状に曲がり、長さ1.2〜1.4cm、中ほどに2〜3個の早落性の小苞がある。花冠は広杯形、径2〜3cm。花弁は5〜7個、白色でほぼ円形で先が窪み、外側のものは小型で少しこわばり、雄しべとわずかに基部で合着する。萼片は5〜6個、ほぼ円形〜広卵形で鈍頭、緑色で長さ3〜5mm。雄しべは多数、円く盛り上がり、長さ8〜13mm。花糸は白色、葯は黄色。目シバは長さ8〜10mm。
果実(刮ハ)は歪んだ球形で鈍い3稜があり、径、長さとも約1cm、熟すと3裂する。種子は球形〜長楕円体で、褐色〜帯赤褐色。
- 分布・生育地 :
栽培逸出(中国南西部原産) (国外:中国(南西部)、台湾、東南アジア(北部) 道端、林縁
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2022年10月27日 静岡県伊豆市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中下・果実1 2005年9月10日 静岡県静岡市 左下・果実2 2022年10月27日 静岡県伊豆市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
静岡県出身なので、お茶畑のある風景はごく当たり前だった。
静岡市の山中の沢沿い、逸出と思われる状態で生えていた株の果実をおざなりに撮影したが、「自生」にこだわるなかでは迷った。
その後、伊豆半島の集落の外れで逸出と思われる個体が花を咲かせているのを目にし撮影した。
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