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- 科名・属名 : ツバキ科 ツバキ属
注.APG分類では、学名(C. japonica var. japonica)
- 特徴 :
高さ5〜6(〜15)mの常緑高木。
樹皮は灰褐色で表面は滑らか。
葉は互生、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ5〜10cm、幅3〜6cm。先は鋭尖頭、基部は鋭形〜ほぼ円形、縁には疎らな微鋸歯がある。質は革質、表面は濃緑色で光沢があり、両面とも無毛。
花は枝先の葉腋につき、広い筒形で径5〜7cm。花弁は5個、瓦重ね状に並び、しばしば萼苞片との中間形の小型花弁をともない、濃紅色〜帯紫紅色、稀に淡紅色、長さ3〜5cm、質は厚く平開せず先はへこむ。雄蕊は多数、花糸は白色、葯は黄色。萼苞片は円形〜扁円形、基部は花柄を半ば以上取り巻き、黒褐色で外面に伏した短い絹毛を密生し、内面は無毛で光沢があり、縁は普通乾膜質。花柄は長さ約5mm。
果実(刮ハ)は球形で径2〜2.5cm、緑色で熟すと中央に木化した中軸を残して裂開し、裂片はやや厚く、革質化する。
稀に花の白いものがあり、
●シロバナヤブツバキ(f.leucantha)という品種となっている。
- 分布・生育地 :
本州(青森県以南)〜沖縄 (国外:中国(山東・浙江省)、台湾) 海沿いに多く山地にも
- 花期 : 11〜12月または2〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年3月28日 長崎県対馬 中上・全体2 2009年2月21日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2018年1月18日 神奈川県中郡 中下・果実 2019年7月20日 神奈川県横須賀市 左下・シロバナ 2015年3月23日 神奈川県川崎市 右下・葉 2018年1月18日 神奈川県中郡
- 撮影記 :
関東辺りでこの花を見るのはごく普通で、冬場花が見られることから、庭木や防風林などとしても多く植えられている。
伊豆大島ではツバキ祭りも開催されるなど、この花が多く見られる。花だけでなく、種子から椿油を採ったり、建材に使われるなどよく利用されている。
北は青森県まであるが、下の写真のように西表島など沖縄県でも花が見られる。
ごく稀に花が白いものがあり、シロバナヤブツバキ(左下の写真)という品種となっている。
これは川崎市の多摩丘陵の林で撮影したものだが、場所が場所だけに元々は植栽かそれが逃げ出したものかもしれない。
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