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- 科名・属名 : ツヅラフジ科 ハスノハカズラ属
- 特徴 :
常緑でつる性の木本。
茎は細く無毛。
葉は三角状卵形、長さ6〜12cm、幅5〜10cm。先は鈍頭、基部は円形〜やや心形。洋紙質で、表面にはまばらに毛があり、裏面はやや白色を帯びる。葉柄は楯状につく。
花は葉腋から円錐状〜複合散形状の花序を出し、多数の花をつける。花は淡緑色で、雄花の萼片は6〜8個、花弁は3〜4個で離生し、雄しべは2〜6個で合着して柱状になる。雌花は萼片、花弁とも3〜4個で離生し、雌しべは1個。
果実(核果)は球形、径約5mm、11月ごろ赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国(中南部)、台湾、インドシナ半島〜インド、オーストラリア、ポリネシア) 海岸に近い山地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年4月9日 沖縄県石垣島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雄花 2006年6月10日 鹿児島県奄美大島 中下・雌花 2018年6月17日 大分県佐伯市 左下・果実 2018年9月13日 鹿児島県南さつま市 右下・葉 2018年6月17日 大分県佐伯市
- 撮影記 :
沖縄と九州で撮影した写真を載せたが、本州にもあり、海岸近くの林で見かけることが多い。
ツヅラフジの仲間はどれも蔓状で感じが似ているが、この花の特徴は葉が楯状につくことである。(楯状とは右下の写真のように葉の基部が葉柄に繋がるのでなく、基部よりすこし内側に入ったところに葉柄がつくこと)ミヤコジマツヅラフジもやや楯状につくが、生育地も限られている。
南の島の花の特徴の一つに、平均して花期の長いことが挙げられる。花だけでなく蕾もあるのに、すでに果実になったものも混在していることが多い。この花も花だけでなく、熟していないが果実も見られた。
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