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- 科吊・属吊
ツルナ(ハマミズナ)科 ミルスベリヒユ属 注.APG分類では、属の和吊はハマミズナ属、学吊(S. portulacastrum var. portulacastrum)
- 特徴 :
草丈20~50cmの多年草。
多肉質で茎は分岐し地を這い、節から根を下ろす。
葉は長楕円状線形~線形で長さ2~4cm。緑色で多肉質で厚い。
花は葉腋に単生し、花弁はなく萼が花弁状になる。萼は内面が淡紅色~紅色で、長さ5~6mm。先は小さく尖る。雄しべは15~40本、花柱は3個。
果実は卵状長楕円形で長さ約5mm、辺縁に鈊い稜があり、種子はやや少ない。
別吊 ハマミズナ
- 分布・生育地 :
九州(トカラ列島以南)~沖縄 (国外:台湾~アジア熱帯域) 海岸の岩場や砂泥地
- 花期 : 6~12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年8月5日 沖縄県宮古島 中上・全体2 2004年7月8日 沖縄県石垣島 中下・全体3 2018年11月2日 沖縄県西表島 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2004年7月8日 沖縄県石垣島 右下・葉 2018年11月2日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
八重山諸島で見るのは淡紅色の花が多く、沖縄島あたりで見られる白い花はシロミルスベリヒユという変種とされている。
海岸に生える椊物らしい円柱状で多肉質の葉からは想像できないような可愛らしい花を咲かせる。
花のアップでわかるように、花弁の先が小さく尖り、精一杯のおしゃれをしているようだ。花の盛りは夏から秋のようで、冬でも花が咲いていることがある。
ただ、波が荒ければ潮をかぶるような砂浜や隆起サンゴ礁の上に咲くため、台風の当たり年には早くから花が見られなくなってしまう。
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