シロミルスベリヒユ(白みる滑莧)

Sesuvium portulacastrum var. griseum


シロミルスベリヒユ1

  • 科吊・属吊 :
     ツルナ(ハナミズナ)科 ミルスベリヒユ属

  •  注.APG分類では、属の和吊はハマミズナ属
  • 特徴 :
     草丈20~50cmの多年草。
     多肉質で茎は分岐し地を這い、節から根を下ろす。
     葉は長楕円状線形~線形で長さ2~4cm。緑色で多肉質で厚い。
     花は葉腋に単生し、花弁はなく萼が花弁状になる。萼は内面が白色で、長さ5~6mm。先は小さく尖る。
     果実は卵状長楕円形で長さ約5mm、辺縁に鈊い稜があり、種子はやや少ない。

  • 分布・生育地 :
     九州(トカラ列島以南)~沖縄 (国外:台湾~アジア熱帯域)
     海岸の岩場や砂泥地

  • 花期 :  6~12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年12月3日  沖縄県南大東島
     中1・全体2 2015年10月5日  沖縄県糸満市
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花1    同  上
     中3・花2 2018年11月2日  沖縄県西表島
     中4・萼    同  上
     左下・果実 2015年10月5日  沖縄県糸満市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ミルスベリヒユの変種で海岸の砂浜や岩上で白い花を咲かせる。沖縄島など琉球列島北部では、白いこの花ばかりで赤花はあまり見ない。
     この花は、天気のいい日の昼ごろ開花し、午前中は青空でも半開きの状態になっていることが多い。
     一部の花については咲く時間帯が図鑑に記載されているが、昼にならないと咲かないとか、昼には閉じてしまうなどの詳細の書いてある図鑑はほとんどない。自分で経験するしかないようだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シロミルスベリヒユ2

花1

花2

萼

果実