ツルナ(蔓菜)

Tetragonia tetragonoides


ツルナ1

  • 科名・属名 : ツルナ科 ツルナ属
     注.APG分類では、ハマミズナ科(ALZOACEAE)

  • 特徴 :
     草丈40〜60cmの多年草。
     茎はよく分枝して地を這い、上部は斜上する。茎や葉の表面には粒状の突起がある。
     葉は互生し、葉身は菱形を帯びた卵状三角形、長さ4〜6cm。質は柔らかくて全縁。
     花は葉腋に1〜2個つき、花弁はなく萼が4〜5裂し、裂片は広卵状三角形、花時で長さ3〜4mm、果時で長さ6〜7mm、内側が黄色〜緑黄色で花弁のように見える。花柄は極短い。
     果実(石果)は頭状で稜角があり、木質で硬く、中は数室に分かれ、各室に1個の種子が入り、裂開しない。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜沖縄の太平洋側 (国外:環太平洋の沿岸)
     海岸の砂地

  • 花期 :   4〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年4月24日  沖縄県石垣島
     中・全体2 1995年7月9日  神奈川県横須賀市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2017年4月28日  神奈川県藤沢市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     葉を食用とするため栽培されることもあり、外国ではニュジーランドホウレンソウの名もある。
     葉の肉質がいかにも柔らかそうで、食べてみたいと思うが、まだ食したことはない。
     太平洋側の海岸の砂地だけに分布するようで、よく見かける。

  • 葉

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ツルナ2

花